6L6GC(tri)A2級 シングルアンプ SUN HEART ¥200,000.（受注製作）
出力管6BQ5(tri)を用いたカソードフォロア直結ドライブ
横浜市旭区民文化センター サンハート「美音倶楽部」様特注納入品を基にお作りします。
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サンハート「美音倶楽部」さんのアナログレコードコンサートのためのシステムとしてご依頼頂きお作りした製品です。
会場が畳50枚分もあるような広さでありそれなりのパワーを要しますので、規模の大きな設計となりました。
上の画像は、「スタッフの方の手作りとしたい」などの要望もあり、塗装まで済ませたバラのパーツの状態でお納めしたものを先様で作られたものです。
この出力管の三極管動作は、データシートでは電源電圧250vDC程のA1級動作で出力を1.4W(歪み率5%)ほどとするものが推奨されていて、これに沿った設計が一般ですが、会場のボリュームを考え、４００vDC程の電源電圧を与えて、グリッドをメーカーのデータにある最大のプラス10vまで振り切る備えのA2級動作とし、大きな出力を引き出しました。(THD 10%ならば12.5Wをマーク。） (上の画像クリックで回路図を表示します）
出力トランス負荷5kΩ 電源電圧400vDC程 プレート電流60mA程でグリッドをプラス10vまで振りますと35mA以上ものグリッド電流が流れることになりますのでドライバー段にこれを賄うだけのパワーが必要になります。
ドライバー段に6BQ5三極管接続を用いた可変固定バイアスのカソードフォロアとし、カソードを出力管グリッドに直結して出力管の固定バイアス回路も兼ねさせることとしました。
ドライバー段の電源は±200vDC程、バイアスの変動を避けるため専用の別トランスとしました。
出力トランスは、ヒノオーディオさんの日向野会長（2010年1月ご逝去。惜しい方が亡くなりました。）が自社製アンプ全てに採用していらしたJAMESの JS-6123HS を使用。
シャーシはT=2mmのアルミ筋板で製作しました。
トランス類の高さを全て揃えてあることに気付かれるでしょうか。ワンメイクならではの配慮をいたしました。
左は途中仮組時にKT88を挿してみた画像です。大きなボディに大型管がよく似合います。6L6GC以外の出力管でも回路動作条件など検討してお作りいたします。
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TRI&MORE工房ならではの個性的な外観です。
断面の美しい上質のプライウッドを幾層にも積み重ねて造形し、丁寧な仕上げで着色塗装します。
金属部分はシルバーを吹いた上にクリアー吹き付け仕上げとしています。
真空管の音は柔らかいとか暖かいとかいう譫がありますが、まあ、真空管への愛情ゆえの思い込みと理解しておくとして、、、
TRI&MORE工房はオーディオ装置の佇まいにもそういうものを込めたいと考えています。